日本積層造形株式会社/ JAMPT(ジャンプ)は、日本電子株式会社、株式会社先端力学シミュレーション研究所、国立大学法人東北大学と共に、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「経済安全保障重要技術育成プログラム(通称K Program )/高度な金属積層造形システム技術の開発・実証」において、研究開発テーマ「全面統合型次世代金属積層造形技術の開発」を提案し、採択されました。事業期間は5年間(2028年度迄)を予定しており、新たなものづくり基盤技術の確立を目指し、共同実施先及び他の委託先と共に取り組んで参ります。
EBM積層造形を基盤とした次世代金属積層造形システムの開発を通じて社会実装を目指します
世界の製造業では、航空宇宙、自動車、産業機械分野を中心に、複雑形状の部品を効率的に製造するための金属積層造形技術(3Dプリンティング)の需要が高まっています。しかし、現行技術には生産速度、精度、粉末品質、コストに課題があり、さらに欠陥レス造形が求められています。 本事業では、EBM積層造形を基盤とした次世代金属積層造形システムの開発を通じて、欠陥のない高精度・高速造形と粉末品質向上技術を実現し、産業分野での広範な製品適用 と社会実装を目指します。
本研究は、以下の研究開発項目について取り組み、その成果を産業分野のアプリケーションの要求SPECを踏まえつつ、プリプロセス・インプロセス・ポストプロセスへ適用し、社会実装を目指しています。
インプロセス:
インプロセスの安定性向上・高度造形技術の開発・実証
電子ビームPBF方式における欠陥レス積層造形、高速・高精度積層造形の実現に向けた装置開発と要素技術研究に取り組み、造形時の欠陥の抑制、現状の3倍以上の造形速度の達成を目標としています。また、電子ビームPBF方式による欠陥レス積層造形の高度化、実用化に取り組みます。さらに開発技術を適用して各アプリケーションで実製品・部品の製造による実証試験を行います。
ポストプロセス:
金属粉末の品質向上・高効率製造技術の開発・実証
高収率・高品質・高生産性を実現する金属粉末製造を実現する装置開発と要素技術研究に取り組み、現状の製造技術では困難な欠陥レス粉末を重量ベースで5倍以上の製造速度の実現を目指します。さらに開発技術の量産に向けた実証試験を行うとともに、製造した粉末を各アプリケーションで実証します。
プリプロセス:
高性能な造形条件等の探索・シミュレーション技術の開発・実証及びデータプラットフォームの構築
革新的な形状設計技術、造形物の最適な材料選択・造形レシピの探索技術の開発に取り組み、その成果をもとに設計者・生産技術者が利用可能なデータプラットフォームを構築し、各アプリケーションのプリプロセス・インプロセスでの実用化を目指します。
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